東京都葛飾区|相続物件を解体工事前に撮影。
- 間取り
- 3DK
- 築年数
- 1973年/昭和48年
- 所在地
- 東京都葛飾区

第二次ベビーブーム。
日本という国が、戦後急成長を遂げる中
東京下町に誕生したこの家が、職人の生活と家族を
根気強く、ただひたすらに支えてきました。

誇り。
色褪せた看板が、職人の生き様を代弁してくれます。
良い時も、悪い時も、嬉しい時も、悲しい時も。

記憶。
2階からトントンと駆け降りて
学校に、そして近くの公園に・・・
少年時代の記憶が蘇ってきそうですね。

食卓。
卓袱台のある風景が想像できますね。
来る日も来る日も、休むことなく
家族のために食事を準備するお母様の後ろ姿が
少年の眼の奥に住み続けているのでしょうか。

その日の気分。
「ただいま」と「おかえり」の恒例行事。
何か楽しい事でもあったのかな?
別の日は、何か辛い事でもあったのかな?
お母様はそんなことを感じながら
家事をしながら横目に家族を見護っていたのでしょうか。

お風呂といえば。
何となく記憶の中に残る、この模様のお風呂場の床。
昔はよく見かけた気がします。
こんな所に、昭和の雰囲気が垣間見えますね。

小さな美術館。
窓辺に創られた夢見るアトリエ。
少しでも楽しく、そして華やかに。
今ほどインテリア小物が充実した世界が訪れる前の
自分だけのオシャレな世界。
創意工夫の結晶です。

鏡よ鏡。
お出かけ前の準備を家族みんながそれぞれに。
今日の舵取りやいかに。
毎日が船出です。

上から。
2階から見下ろす階段は
今とは違い、かなり急ですね。
どれだけの回数、人の往来があったものでしょうか。
それにしても丈夫な造りですね。

昔の家は。
所謂、廊下の無い家が多かった気がするのは私だけでしょうか。
部屋から部屋へ、実はそこで家族のコミュニケーションが
自然と生まれていたのかも知れませんね。

時は巡る。
寄せ木細工のようなフローリングと畳。
洋室が当たり前の建築が増える中
現代ではレトロデザインとして復活の兆し。
私は好きです。

俺の部屋。
ここは学習机とベッドが置いてあった子供部屋。
ここでは少年が宇宙の果てを夢見て勉学に勤しみ
寝床に就いてから天井に貼られた野球選手のポスターを見ながら
明日への希望に満ち溢れていたのでしょうか。
妄想が止まりません。

ほっこり。
自動じゃないけど自動ドア。
いろんな想像をしながらこのシールを貼ったんでしょうね。

先駆け。
今こそDIYが注目されていますが、
DIYのバルコニーは中々お目にかかれません。

行ったり来たり。
毎日ここで洗濯をして
お母様が家族みんなの明日の衣装を準備していたんでしょうね。

今はもう。
中々見かけなくなった、美しい模様の刻まれた磨りガラス。
家の中にも外にも、あたりまえの様に存在した建材。
きっとまた流行が来るのでしょう。
乞うご期待。

アトリエ。
職人のお父様が使われていた作業部屋ならぬガレージ。
ナショナルの蛍光灯ユニットが手元を明るく照らしていたのでしょうか。

巨匠。
ガレージの床に描かれた、お父様独自の素敵な絵画。
取り壊すのは惜しい気がしましたが、代わりにシッカリ写真に納めたので
天国のお父様も安心してくれたことでしょう。

次の世代へ。
約50年という月日をご家族と共に過ごし
雨の日も、風の日も、その営みを助け歩み続けてきた邸宅。
その役割を一旦終えて、後を継がれるご家族の新しい空間が
ここに生まれることでしょう。
しかしながら
思い出の詰まったこの土地は、優しく末永く次の時代を包み込むことでしょう。
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